東大阪市で棟瓦の修理費用はいくら？工事内容別の相場と注意点

Q: 棟瓦の修理は火災保険の対象になりますか？

強風や台風による棟瓦の飛散・崩れであれば、火災保険で修理費が補償される場合があります。まずは被害状況の写真を残しましょう。

Q: どの業者に頼めばいい？

建設業許可を持ち、地域での施工実績が豊富な業者を選ぶことが安心の第一歩です。

2025年10月16日2025年10月22日

まずは結論｜棟瓦修理は内容で費用が大きく変わる

東大阪市で棟瓦（むねがわら）の修理を行う場合、
部分的な漆喰補修なら3〜10万円前後、棟瓦の積み直し工事では20〜50万円程度が相場です。

工事内容・足場の有無・棟の長さなどによって金額は大きく変わります。

特に築20〜30年を迎えた屋根では、瓦自体は問題なくても「棟瓦のズレ」「漆喰の剥がれ」が進行しているケースが多く、早めの補修が再発防止のカギです。

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👇【動画で確認】瓦屋根の最重要部分！棟瓦の役割とメンテナンスのコツ

東大阪市で棟瓦修理が増えている背景

東大阪市は淀川から南へ平地が広がる地域と、生駒山地に近い東側の住宅地に分かれます。

特に高台エリアでは強風や台風時に棟瓦が飛散・ズレる被害が増加。平地部でも築30年以上の住宅が多く、漆喰の劣化や下地の傷みが目立つ時期を迎えています。

築25年以上の和瓦屋根

築25年以上の住宅では、棟瓦や漆喰の劣化が進行しているケースが多く、台風・強風時の被害が増える傾向にあります。

棟部分の漆喰が剥がれている

漆喰の剥がれは雨水の侵入経路となり、棟瓦のズレや内部の下地腐朽を引き起こす原因となります。

台風や強風のあとに屋根上でガタつき音がする

強風による棟瓦の浮き・ズレのサインであり、早期点検・補修が必要な重要な兆候です。

棟瓦のズレや一部崩れを地上からでも確認できる

地上からでもズレが視認できる場合、内部の劣化がかなり進行している可能性が高く、専門業者による調査が必須です。

👇【動画で確認】瓦屋根の修理方法と費用の相場

棟瓦修理の主な工事内容と費用相場

以下は、東大阪市で一般的な棟瓦修理工事の費用相場です👇

工事内容	費用目安	特徴・ポイント
漆喰（しっくい）詰め直し	3〜10万円	棟瓦の下部にある漆喰を塗り直し、雨水の侵入を防ぐ。軽微な補修に適する。
棟瓦の部分積み直し	10〜20万円	ズレた棟瓦を一部取り外して再施工。短い棟や部分修理向き。
棟瓦の全体積み直し	20〜50万円	棟瓦をすべて撤去・再施工。下地材（なんばん・銅線・芯木）の交換も含む本格補修。
棟撤去＋シンプル棟への変更	30〜60万円	瓦屋根から板金棟に変更して軽量化するケースも。耐風性アップに有効。

📝 足場代に注意

棟瓦工事自体は1〜3日で完了するケースが多いですが、屋根上での安全作業のため足場が必要になる場合があります。

部分補修のみなら不要なケースもありますが、足場代は10〜20万円前後かかるため、他の屋根工事とまとめて行うとコストを抑えられます。

👇【動画で確認】棟瓦積み替え工事の全過程をご紹介！【大阪市城東区の施工事例】

棟瓦の劣化サインと放置リスク

棟瓦の不具合は、初期段階では見落としがちですが、次のような症状がある場合は要注意です👇

棟瓦の劣化サイン

棟瓦のズレ・段差・波打ち
棟部分の漆喰が剥がれて黒ずんでいる
棟の天辺から草が生えている（雨水侵入のサイン）
雨の日に天井裏でポタポタ音がする
台風後に棟板金や瓦が飛ばされた跡がある

放置すると…

棟内部のなんばんや芯木が腐朽
棟瓦全体の崩れ・雨漏りが発生
下地の垂木・野地板まで腐る → 大規模葺き替えに発展
隣家・通行人への落下事故リスク

早期の漆喰詰め直しや部分積み直しであれば数万円で済みますが、放置して棟全体が崩れると葺き替え並みの高額工事になるケースもあるため、早めの点検がおすすめです。

補修の基本的な流れ

棟瓦修理の流れは、工事内容によって多少異なりますが、基本的には次のような手順で行われます👇

1. 屋根調査・劣化状況の確認

ドローンや屋根上調査で棟のズレ・漆喰の劣化・雨水の侵入跡を確認。

2. 見積り・工事内容の確定

部分補修か積み直しかを判断し、数量×単価の明細付き見積書を提示。

3. 棟瓦の撤去・下地補修

崩れた棟瓦・漆喰・なんばんを撤去。必要に応じて下地や芯木も交換。

4. 棟瓦の積み直し・漆喰施工

伝統工法または防災棟仕様で棟瓦を積み直し、漆喰を塗布。

5. 完了検査・保証書発行

写真付きの完了報告書と保証書を発行し、施工品質を確認。

東大阪市で実際におこなった棟瓦の補修事例｜30万円(税込)

工事のきっかけと基本情報

「漆喰が劣化してボロボロ落ちてきている。鬼瓦も外れそう」と、東大阪市稲田本町にお住まいのお客様からご相談をいただきました。

棟や谷部分の漆喰劣化による雨漏りリスクを防ぐため、漆喰詰め直し工事を実施しました。

施工内容：漆喰詰め直し
施工期間：4日
築年数：30年
工事費用：30万円（税込）
建坪：40坪
保証年数：1年

漆喰撤去と下地の整備

古くなった漆喰と葺き土を丁寧に撤去し、約43メートル分を処分。

その後、面戸部分の下地をコテで整え、新しい漆喰がしっかり密着するよう準備しました。下地の整備は仕上がりと耐久性を左右する重要な工程です。

漆喰の詰め直しと施工完了

練った漆喰を面戸部分に均一に詰め込み、見栄えと密着性を丁寧に調整しました。

工事完了後は棟まわりが美しく仕上がり、防水性能も回復。台風・強風時の雨水侵入リスクを大幅に低減できました。

棟瓦修理の実際のお見積り書

大屋根隅棟鬼瓦積み直し工事見積り内訳

項目	内容	金額（税込）
大屋根隅棟　鬼瓦積み直し工事	鬼瓦まわりの隅棟（すみむね）部分を解体・再施工し、瓦や下地をしっかり補修する工事	90,000円
諸経費（10%）	材料搬入費や共通経費など	9,000円
消費税（10%）	法定消費税	9,900円
出精値引	値引対応	▲900円
合計		108,000円

各内訳の補足説明

既存鬼廻り隅棟解体（3箇所）
　鬼瓦（おにがわら）まわりの隅棟部分を一度丁寧に解体し、内部の劣化状況を確認します。雨漏りの原因になりやすい箇所です。
鬼瓦復旧（番線ビス止め）
　鬼瓦を元の位置にしっかり固定し直します。番線とビスを併用して、強風や地震でもズレにくい施工にします。
下地なんばん積み（下地材）
　瓦の下地として使う「なんばん漆喰」を積み直し、防水・固定の役割を持たせます。経年劣化した漆喰を新しくすることで耐久性が向上します。
熨斗瓦（のしがわら）積み直し
　棟瓦の下に積む平たい瓦で、棟全体を支える重要な部分です。これを積み直すことで、雨水の侵入を防ぎ、棟の美観と強度を回復します。
瓦現場加工
　実際の棟の形状に合わせて瓦を現場で加工・調整し、ぴったり収まるように仕上げます。
足場無し
　今回は安全に施工可能なため、別途足場費用は発生していません。